東京や大阪といった大都市圏での出店が一通り落ち着いた今、ブランドが目を向けたのは地方のコアシティだった。特に熊本は、半導体産業の誘致による経済活性化や、阿蘇を中心とした豊かな観光資源により、アジア圏からの注目度が急上昇している。単なる買い物の場ではなく、旅の目的地となる店舗作り。オニツカタイガーが描くシナリオは明快だ。
「ただの地方出店なら意味がない」。ブランド関係者はそう語る。独自の文化が根付く土地だからこそ、グローバルな発信力とローカルの個性が火花を散らす。その緊張感こそが、今の消費者が求める「リアルな体験」なのだ。