これまでのスポーツセレブレイトソングにありがちだった「勝利への執念」や「栄光」といった言葉は、この曲の中では影を潜めている。代わりに描かれているのは、朝練の冷たい空気、怪我に泣いた日の夜、そしてメンバーに入れずスタンドから声を枯らす仲間の姿だ。
「報われない努力もある。それでも走った日々に嘘はない」という趣旨のフレーズは、多くの元球児や現役高校生たちの涙を誘っている。勝者だけが称えられるのではない、グラウンドに立つすべての人間、そして彼らを支える人々全員が主人公であるという温かい眼差しが、歌詞の随所から感じられる。