むじなそばのリアルな魅力を知るため、都内の老舗蕎麦店や立ち食いそばの名店を巡ると、店ごとに異なるこだわりが見えてきます。
たとえば、東京の下町エリアに店を構える創業数十年の老舗蕎麦処では、短冊状に細かく刻んだ甘辛の油揚げと、自家製のごま油が香る揚げ玉を敷き詰めた「冷やしむじなそば」が看板メニューとして絶大な支持を集めています。取材時にカウンターで食事をしていた常連客の男性(40代・会社員)は次のように語ります。
「きつねの甘さと、たぬきのサクサク感。どっちか一つに絞れないときに『むじな』がある安心感がたまらない。出汁を吸った天かすと油揚げを一緒に頬張る瞬間は、立ち食いそばならではの至福です」
SNSや口コミサイトの投稿を分析しても、「きつねとたぬきのいいとこ取り」「名前の響きは怪しいが食べたら中毒性がある」といった絶賛の声が多数を占めています。一部の有名立ち食いチェーンや老舗店では、生卵や温泉卵を落として「月見むじな」として提供するアレンジも人気を博しています。