「嫌い」と答える人々の多くが指摘するのが、彼のお笑い手法に含まれる強烈なマウント意識と威圧感だ。誰かを容姿や立場、知識の乏しさで貶め、それを周囲が笑いものにする。「いじり」と称されるこの手法は、彼の影響によって日本のバラエティ番組のデファクトスタンダード(事実上の標準)となった。
しかし、職場や学校でのいじめやハラスメント防止が厳しく叫ばれる2026年の社会において、こうした構造はもはや笑えない。視聴者は「強い者が弱い者を笑いものにして快感を得る構図」に強い不快感を抱くようになった。時代の針が進む中で、松本氏のスタイルは「先進的な天才の笑い」から「時代遅れの権力誇示」へと急速に陳腐化してしまったのだ。