複数匹の金魚を泳がせる際、同種であっても「泳ぎのスピード差」を考慮しなければなりません。金魚水槽における混泳のおすすめは、原則として「同じ体型グループ同士」で揃えることです。
例えば、運動能力が高く泳ぎが機敏な「和金」「コメット」「朱文金」と、動きがおっとりとした「らんちゅう」「水泡眼」を混泳させると、長体型の金魚が餌を独占し、丸型金魚がストレスで衰弱したり、突かれて傷を負ったりします。「オランダ獅子頭×琉金×東錦」といった同系統の丸型同士、あるいは「らんちゅう×江戸錦」といった同体型での組み合わせが混泳成功のセオリーです。コケ取り生体としては、金魚に吸い付く恐れのあるプレコ類は避け、頑丈な「ヒメタニシ」や大型の「ヤマトヌマエビ(※金魚の口に入らないサイズ)」が推奨されます。
水槽新設時のトラブルを防ぐため、60cm金魚水槽の立ち上げ手順は以下のステップを厳格に踏むことが重要です:
- 水槽設置と機材セッティング:水平な専用水槽台に水槽を置き、よく洗った底砂(厚さ1〜2cm程度)を敷く。
- 注水とカルキ抜き:水道水を静かに注ぎ、塩素(カルキ)中和剤を適量投入して水温を合わせる。
- フィルターの空運転(約1〜2週間):生体を入れずにろ過フィルターを稼働させ、市販の生体バクテリア剤を添加してろ材内の微生物環境の基礎を作る。
- 水草とレイアウト素材の配置:活着処理を施した石や流木をバランスよく配置する。
- パイロット生体の導入と水合わせ:まずは1匹のみを導入。水温合わせ(袋ごと30分浮かべる)と水質合わせ(点滴法などで徐々に水槽の水を混ぜる)を丁寧に行う。
- 本導入と給餌管理:導入後3日間は餌を与えず環境に慣らし、1ヶ月ほどかけてバクテリアの定着を確認しながら残りの生体を順次追加する。