広島市街地方面から現地を目指す場合、中国自動車道の戸河内インターチェンジを降りてからが本当の難所です。安芸太田町恐羅漢アクセスの生命線となるのが国道191号線ですが、この幹線道路から恐羅漢方面へ分岐する大規模林道および県道に入った瞬間、路面環境は劇的な豹変を遂げます。
広島県が提供する防災Webや道路管理ライブカメラで公開されている国道191号線交通規制情報は、出発前にリロードして確認すべき必須データです。特に標高が急激に上がる深入山周辺や出島地区の定点カメラでは、アスファルトが見えている「黒い路面」であっても、水分が薄氷となって張り付くブラックアイスバーンが多発します。マイナス気温下では外見上ただのウェット路面に見えるため、スピードを出した車がカーブを曲がりきれずに側溝へ転落する事故が毎年後を絶ちません。
山間部特有の現象として、戸河内IC付近は小雨やみぞれであっても、標高800mを超える恐羅漢アプローチ道路では猛吹雪となり、恐羅漢路面凍結チェーン規制が緊急発令されるケースが頻繁にあります。現地の誘導係員や警察による検問が行われることも多く、スタッドレスタイヤを履いていても全車チェーン装着を命じられる場面があるため、「四駆だから大丈夫」という過信は現場で即座に立ち往生を招く引き金となります。