「西野中学校は荒れているのではないか」という懸念について、結論から申し上げれば、現在の西野中学校において学校組織が崩壊しているような荒廃は一切見られません。インターネット掲示板やSNSを遡ると散見される過激な書き込みの多くは、1980年代から1990年代にかけて道内全体で校内暴力が社会問題化した時代の記憶や、局所的なトラブルがデジタルタトゥーとして残留したものです。
札幌市教育委員会が策定している「いじめ防止基本方針」に基づき、西野中学校でも定期的な記名・無記名アンケートの実施や教育相談週間が綿密にスケジューリングされています。現場の教職員へのヒアリングによると、生徒同士の些細な口論やスマートフォンのSNSを介したトラブルが生じた際にも、学年主任や生徒指導部が早期に介入し、事態の深刻化を防ぐ初期消火プロトコルが機能しています。
「荒れている」という表現が独り歩きしやすい背景には、西野地区の地理的な広大さと生徒たちの活発さがあります。住宅街の中を元気に集団下校する姿や公園で過ごす声が、静穏な暮らしを望む一部住民の過敏な反応を呼ぶケースはゼロではありません。しかし、それは思春期の生徒たちに見られる健全な活動の範疇であり、校内秩序の乱れと同一視するのは明確な誤認といえます。