国際標準のディベートやハイレベルな交渉においては、単発の動詞選びにとどまらず、論理を段階的に展開する「主張の構文パターン」が勝敗を分けます。世界最高峰のディベーターたちが実践する、説得力を最大化するフレームワークを整理しました。
説得的な主張を組み立てる際は、主張(Point)→ 理由(Reason)→ 根拠(Evidence)→ 主張の再確認(Point)のPREP法、またはトゥールミンモデルに沿って動詞を戦略的に配置します。
まず自らの立場を切り出す導入フェーズでは、推測の余地を排除して英語で自分の意見を主張するための表現を用います。安易に「I think」を連発するのではなく、「It is my contention that...(私の主張・論点は〜である)」や「We maintain that...(一貫して〜と主張する)」を用いることで、発言全体の格式が一気に引き上がります。
続いて相手の反論を予測して先手を打つフェーズでは、maintainとcontendのニュアンスをフル活用します。「While some may contend that costs are prohibitive, the long-term ROI convincingly argues otherwise.(コストが法外だと論争を仕掛ける向きもあるかもしれないが、長期的な投資対効果を見れば論理的な結論は自ずと導き出される)」というように、相手の論点には「contend」を当てて議論の余地があることを示唆し、自らの結論には客観性の高い「argue」を据えるのが、ディベートの高度なレトリックです。