室田伊緒の結婚歴を語る上で欠かせないのが、囲碁界史上初の全七冠独占を達成した井山裕太との前婚です。2012年5月、囲碁界の頂点と将棋界の才色兼備の女流棋士による「盤上ビッグカップル」の誕生は、一般メディアでもトップニュースとして大々的に報じられました。
二人の馴れ初めは、2010年末に行われた囲碁・将棋の合同イベントでの対談でした。同じ1989年生まれという共通点もあり急速に意気投合、約1年半の交際を経てゴールインに至りました。しかし、この華やかな結婚生活は約3年半後の2016年1月にピリオドを打つこととなります。
公に語られた井山裕太との離婚理由の核心は、過密を極めるスケジュールに伴う「物理的・時間的なすれ違い」でした。当時、井山はタイトル防衛と奪取のため全国各地を飛び回る極限状態にあり、年間の大半を遠征先で過ごしていました。一方の室田も関西将棋会館を拠点に公式戦や普及事業を精力的にこなしており、二人が同じ屋根の下で過ごす時間は極めて限られていました。
関係者の証言によると、確執や不貞といった泥沼劇ではなく、互いにトッププロとしての本分を最優先にした結果、夫婦としての時間を共有し続けることが構造的に困難になったという円満な合意による別離でした。