「久しぶりに原宿へ行ったら、竹下通りがまったく別の街になっていた」――。SNSやコミュニティサイトでは、こうした原宿竹下通りのネットの反応が定期的に大きな話題を集めています。かつて通りを埋め尽くしていた100円ショップの大型旗艦店や個性的な個人アパレル店、アンダーグラウンド感の漂うタレントショップの面影は薄れ、街並みは洗練されたグローバル空間へと塗り替えられました。
この激変の引き金となったのが、テナントの世代交代です。ネット上では「コロナ禍による閉店ラッシュでシャッター街になったのではないか」という憶測も飛び交いました。しかし、商業不動産関係者の分析や現地調査が示す竹下通りの閉店理由は、単純な不況ではありません。国内外の大手資本によるテナント誘致競争と、それに伴う賃料水準の高騰が決定打となっています。
通りを行き交う歩行者の属性を見ると、訪日外国人観光客とスマートフォンネイティブ世代が全体の約7割以上を占める時間帯も珍しくありません。かつてのように「低価格なアクセサリーや古着を小遣いで買う中高生」だけを相手にするビジネスモデルは限界を迎え、世界的な発信力を持つブランドの旗艦店や、短期間で爆発的な利益を生むポップアップ型店舗へと急速に入れ替わったのが現在の実態です。