初土俵を踏んだ後、本名から改名する際に与えられた四股名が「貴景勝」でした。この名には、師匠である貴乃花の「貴」と、戦国武将・上杉景勝の「景勝」が組み合わされています。寡黙に自らの信念を貫き通した義将・上杉景勝のように、土俵上で武士道を全うしてほしいという、貴乃花光司氏の弟子に対する並々ならぬ愛情と期待が込められていました。
入門直後から師匠のマンツーマンによる徹底的な突き押しの指導を受け、猛稽古に励んだ日々は、貴景勝の相撲の揺るぎない土台となりました。「相撲道」を重んじる貴乃花部屋の厳しい環境下で、愚直に実力を磨き上げた貴景勝は、十両、幕内へと瞬く間に駆け上がっていきました。