予備校関係者や歯学部在学生・卒業生への取材、進路相談に寄せられる生の声からは、過酷な競争環境と家庭内の心理的力学が鮮明に見えてきます。
都内大手医歯薬専門予備校の進路指導責任者は、次のように現場の実情を語っています。
「保護者世代が受験生だった昭和・平成初期の感覚で『私立歯学部は学費さえ払えば確実に歯科医になれる』と考えていると、取り返しのつかない事態に陥ります。現在の下位校では、6年間で卒業できず7〜8年通学し、総額5,000万円近い学費を投じた末に国試浪人を繰り返すケースが毎年一定数存在します」(大手医歯薬予備校・教務主任の証言)
実際に私立歯学部で留年を経験した当事者の手記やSNSでの告白でも、精神的な追い詰められ方が赤裸々に綴られています。
「毎週の小テストと分厚い専門書の暗記に追われ、精神的な休まる時間がなかった。『親の跡を継がなければならない』という重圧と、成績不良で進級できない恐怖から不眠症になり、留年が決まった瞬間は家族全員で泣いた」(私立大学歯学部・元留年経験者の手記より)
一方で、上位校である東京歯科大学や昭和大学などの歯学部 留年率 評判を検証すると、1年次からの手厚いメンター制度や補習体制が機能しており、高いストレート合格率を叩き出しています。教育カリキュラムの質と学生のモチベーション管理において、大学間格差は入試偏差値以上に拡大しています。