高田城址公園の魅力は、単なる植物の美しさにとどまりません。ここは慶長19年(1614年)、徳川家康の六男である松平忠輝公の居城として築城された歴史的要衝です。忠輝公の正室・五郎八姫(いろはひめ)の父である仙台藩主・伊達政宗が築城奉行(普請総裁)を務めたことでも知られ、2014年には高田開府400年の節目を迎えました。
城郭ファン必見の高田城三重櫓の見どころは、平成5年(1993年)に上越市発足20周年記念事業として忠実に復元されたその威容にあります。天守閣を持たなかった高田城においてシンボルとなった3層3階の櫓であり、内部の展示室では往時の絵図や出土遺物から城下町の構造を深く学ぶことができます。最上階の窓から見下ろす本丸跡と桜のパノラマは、まさに圧巻の一言です。
なお、現在の公園の骨格は、明治40年(1907年)に旧陸軍第十三師団が入城する際、土塁の大半を崩して堀を埋め立てる大規模工事によって形成されました。長年「高田公園」として親しまれてきましたが、歴史的価値を次世代へ継承するため、2020年(令和2年)4月1日に「高田城址公園」へと正式改称された経緯があります。