鳴無神社の歴史的深度を知る上で欠かせないのが、毎年8月24日・25日に行われる夏の大祭「志那祢祭(しなねまつり)」です(本祭は8月25日)。
この神事では、神輿を載せた御座船を中心に、大漁旗で華やかに装飾された数十隻の船団が浦ノ内湾を勇壮に海上パレードします。湾内を巡航しながら海の安全と豊作・大漁を祈願するその光景は、土佐の海の民が受け継いできた信仰のエネルギーを現代に伝えています。秋にはチビッコ神輿や相撲大会で賑わう秋祭りも開催され、地域コミュニティの精神的支柱として大切に守られてきました。
周囲を取り囲む深い原生林と、波ひとつ立たない鏡のような浦ノ内湾。人工的な喧騒から完全に隔絶されたこの地は、神社建築の美しさだけでなく、自然環境そのものが心を整えるパワースポットとしての役割を果たしています。