一度裂いたスプリットタンを「元の1本の舌に戻したい」と望んだ場合、自然に元通りになることはありません。修復には「舌再結合手術」と呼ばれる専門的な外科処置が必要となります。
修復手術では、二股に分かれた内側の瘢痕(はんこん)組織を再びメスで削り落とし、新鮮な肉の断面同士を露出させてから何層にもわたって強固に縫合します。この手術は極めて高度な技術を要し、対応できる形成外科医はごく一部に限られます。自由診療となるため費用相場は20万円〜40万円以上と高額になり、縫合後も舌の中央にしこり(瘢痕拘縮)が残り、舌の柔軟性が永久に損なわれるリスクがあります。
実際に後悔する人の主な動機としては以下の要素が挙げられます。
- 就職・転職活動での障害:口を開けた際に見えるスプリットタンが原因で、採用取り消しや希望業種(公務員、金融、医療、ブライダル等)を断念せざるを得ない。
- 対人関係・家族関係の亀裂:親族や恋人からの激しい拒絶反応、将来の子育てにおける偏見への懸念。
- 歯科治療時の心理的ストレス:虫歯治療や親知らず抜歯で歯科医に口内を見せる際、強烈な羞恥心や居心地の悪さを感じる。
【プロの結論】身体心理学から見る適性判断|おすすめできる人・避けるべき人
身体改造(ボディモディフィケーション)は、自らの肉体を自らの意志でデザインする「自己所有感の確立」という側面を持ちます。しかし、衝動的な動機や流行への同調から手を出した場合、その不可逆性によって自己否定に陥るケースが目立ちます。以下の基準をもとに冷静な適性評価が不可欠です。
【向いている人・覚悟を持てる人】
・自己表現において社会的偏見やキャリアの制限を完全に引き受ける覚悟がある人
・他人の評価に依存せず、生涯にわたり独自の身体観を愛し続けられる人
・感染や後遺症リスク、高額な修復費用をすべて自己責任として処理できる経済的・精神的自立がある人
【絶対におすすめできない人・慎重になるべき人】
・「SNSで目立ちたい」「周りに自慢したい」といった一時的な承認欲求が動機の人
・今後、一般的な企業への就職や社会的信用を要する職業に就く予定がある人
・痛みに極端に弱く、数週間の過酷なダウンタイムや発音リハビリを耐え抜く自信がない人