ここからは、多くの求職者が直面するシチュエーション別に、履歴書にそのまま使える具体的な記入例を解説します。大切なのは「条件を提示する理由」と「歩み寄りの姿勢」をセットにすることです。
1. 特別な条件がなく募集要項通りに働ける場合
募集内容に完全に合致しており、企業側の提示するシフトに全面協力できる場合は、ビジネスマナーに則った定型文を使用します。
【記入例】 貴社の規定に従います。
※募集要項に記載されているシフト(週4日・1日5時間勤務)について、すべて対応可能です。
貴社の規定に従いますの一行のみでも失礼にはあたりませんが、括弧書きなどで「募集要項のシフトに対応可能である旨」を補足すると、採用担当者に安心感を与えられます。
2. 勤務時間や日数を指定したい場合
家事や介護、生活リズムの都合で勤務可能な時間帯が限られている場合は、勤務時間シフト希望の書き方に細心の注意を払いましょう。希望する上限と下限を明示するのがコツです。
【勤務日数週3日希望記入例】 【勤務日数】週3日〜4日を希望いたします。
【勤務時間】9:00〜14:00(休憩なし、実働5時間)
【勤務可能曜日】月曜日・水曜日・金曜日(その他の曜日も事前にご相談いただければ調整可能です)
「月水金の9時〜14時しか働きません」と断定するのではなく、「事前にご相談いただければ調整可能」という一言を添えるだけで、採用担当者が抱く柔軟性への評価は劇的に向上します。
3. 税制や社会保険の「扶養内」で働きたい場合
2026年時点において最も相談件数が多いのが扶養内希望の書き方です。年収の上限枠(いわゆる103万円・106万円・130万円の各基準)を意識している場合は、金額と目的を明確にします。
【記入例】 夫の扶養控除の範囲内での勤務を希望いたします。
年間収入を〇〇万円以内に収めるため、月間の勤務時間は〇〇時間程度を希望いたします。繁忙期のシフト調整等については可能な限り柔軟に対応いたします。
「扶養内希望」とだけ書くと、どの基準を指しているのか店長側が計算に困るケースがあります。目標とする年間上限や月間の希望労働時間を記載するのが、実務上の親切なマナーです。
4. 子育て中で学校行事や急な発熱による休みが予想される場合
子育て世帯の応募において、隠しておくと後でトラブルになりやすいのが学校関連のスケジュールです。子供の学校行事休み希望は、あらかじめ前向きな姿勢とともに共有しておきます。
【記入例】 小学生の子供がいるため、学校行事(授業参観・運動会等)の際は事前にご相談の上、お休みをいただく場合がございます。
なお、子供の急病等の不測の事態におきましては、近隣在住の親族(実母)にサポートを依頼できる体制を整えております。
休む可能性があることを伝えるだけでなく、「バックアップ体制(夫、実家、病児保育など)があること」を具体的に示すのがポイントです。これがあるだけで、現場が抱く急な欠勤リスクへの不安を大幅に緩和できます。
5. 他社と掛け持ちで働く場合(副業・Wワーク)
複数の仕事を両立させる場合は、ダブルワーク副業希望欄例文を活用して労働時間の重複や労働基準法上の懸念を払拭します。
【記入例】 他社にて週2日(火・木曜の9:00〜13:00)アルバイト勤務をしております。
貴社での勤務は週3日、月・水・土曜日のシフト(15:00〜21:00)を希望いたします。双方の勤務時間が重なることはなく、法定労働時間(週40時間)を厳守した勤務が可能です。
6. 複数店舗展開している企業の勤務地や通勤に関する希望
求人募集がエリア一括で行われている場合、通勤時間交通費の希望条件をわかりやすく明記しておきます。
【記入例】 【希望勤務地】自宅から徒歩圏内である〇〇店での勤務を希望いたします。
自家用車での通勤を希望しており、駐車場の利用可否についてご教示いただけますと幸いです。