星野リゾートが手掛けるブランド群の中でも、最上位カテゴリーに位置づけられる「星のや」。その旗艦拠点のひとつである星のや東京は、温泉旅館を縦方向に積み上げた「塔の日本旅館」という極めて独創的なコンセプトを持っています。
同社が展開する温泉旅館ブランド「界」や、都市観光型ホテル「OMO」とは明確な一線を画しています。玄関で靴を脱ぎ、館内全域が畳敷きで繋がれている設計思想は、現代の東京において極めて異例の構造です。各フロアわずか6室のみで構成され、フロア中央には宿泊者専用の「お茶の間ラウンジ」が配置されています。専任スタッフが時間帯に応じたお茶やお菓子、軽食を振る舞うシステムは、プライベート性と行き届いたサービスを高い次元で両立させています。
さらに特筆すべきは、最上階(17階)に設けられた「大手町温泉」です。地下約1,500メートルから汲み上げた強塩温泉を引いた内湯と、上部が開口した半露天風呂を備えており、オフィス街の真ん中で東京の空を見上げながら温泉に浸かるという、類を見ない非日常空間を実現しています。