本作の歌詞が持つ最大の魅力は、「同窓会での再会」という極めて具体的かつ日常的なシチュエーションを舞台にしている点です。久しぶりに顔を合わせた学生時代のマドンナに対し、主人公が心の中で、あるいは照れ隠し混じりに言葉を投げかける光景が克明に描かれています。
「ずっと好きだったんだぜ 丸くなったな お互いに」というフレーズに象徴されるように、単なる未練や甘いセンチメンタリズムにとどまらないのが斉藤和義節の真骨頂です。年齢を重ねて生活の疲れや変化を抱えつつも、一瞬で青春時代のピュアな衝動へと引き戻される大人のリアルな情景が、聴く者の記憶を強く刺激します。建前や世間体を取り払い、本音をさらけ出す潔さが、世代を問わず共鳴を生み出し続ける理由です。