バセドウ病は自己免疫疾患であり、甲状腺を刺激し続ける抗体が体内で作られることで発症します。薬物療法を数年続けても抗体価が下がらない場合や、薬による無顆粒球症・重篤な肝障害などの副作用が出た場合には、内分泌代謝科の専門医と相談して治療方針の転換を検討しなければなりません。
その有力な選択肢となるのが、放射性ヨウ素カプセルを内服して甲状腺組織を縮小させるアイソトープ治療や、外科手術(甲状腺亜全摘術・全摘術)です。「薬だけで治したい」と頑なに固執し、肝機能異常を放置したまま内服を続けることは避け、身体状況に応じた最適な根治療法へ柔軟に舵を切る判断力が不可欠です。