台風接近時に都市生活を最も大きく揺るがすのが、大動脈である交通網の麻痺です。JR各社および航空各社は、安全運行の確保と駅構内・空港での滞留者発生を防ぐため、事前の「計画運休」を躊躇なく実施する運用基準を定着させています。
まず鉄道網において、最も警戒すべきは新幹線運行状況の急変です。JR東海が管轄する東海道新幹線では、沿線の雨量計が規制値(運転見合わせ基準)に達した瞬間、予告なしに一時運転見合わせが発生します。特に神奈川県西部から静岡県内、愛知県内にかけての区間は降水量が集中しやすく、21日午後から22日にかけては、計画運休の実施や始発からの大幅な本数削減が現実味を帯びています。JR東日本の東北・上越・北陸各新幹線や在来線特急も、強風による速度規制や架線トラブルによる見合わせリスクを織り込んでおく必要があります。
空の便に目を向けると、飛行機欠航情報はすでに動きを見せています。羽田空港や成田空港を発着する国内線・国際線では、強風域の接近に伴い、機体のやりくりがつかなくなる「使用機手配不能」や横風制限超過による条件付き運航(出発空港への引き返しや目的地変更)、さらには欠航便が順次発表される見通しです。八丈島や大島など伊豆諸島を結ぶ離島便は、早期に全便欠航となる可能性が極めて高く、ビジネスや観光で移動を予定している利用者は、航空各社の公式サイトで運航の見通しを分単位で確認することが求められます。