都市部へのキャンパス移転は、単なる利便性の向上にとどまらなかった。OICへの集約によって、京都・大阪・神戸の主要都市圏に散らばるテック企業との物理的・心理的距離が一気にゼロになったのだ。平日の夕方、キャンパス内のコワーキングスペースにはスタートアップのCTOやメガベンチャーの開発責任者が日常的に出入りし、学生たちとハッカソンを繰り広げている。
学校法人立命館が巨額を投じて整備した最新鋭の実験設備とネットワーキング空間は、学生に「講義を受ける場所」ではなく「プロダクトを社会実装する開発拠点」としての意識を植え付けた。都市型立地が生み出すオープンイノベーションの熱量は、すでに研究室発のベンチャー創出という目に見える成果となって結実し始めている。