特撮ヒーロー番組は、今や日本屈指の「若手実力派俳優の登竜門」として映画・ドラマ界に定着しています。とりわけチームの顔である「歴代レッド」を演じた俳優陣は、1年間に及ぶ過酷な撮影所生活とアクション訓練を経て、圧倒的な表現力と現場適応力を培ってきました。
2000年代以降のブレイク事例を振り返ると、『未来戦隊タイムレンジャー』(2000年)の永井大を皮切りに、『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)の松坂桃李、『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年)の千葉雄大など、主演級俳優が続々と誕生。さらに『海賊戦隊ゴーカイジャー』の山田裕貴(ゴーカイブルー)や『烈車戦隊トッキュウジャー』の志尊淳(トッキュウ1号)、横浜流星(トッキュウ4号)など、レッド以外のメンバーからも日本アカデミー賞クラスのスターが輩出されています。
関係者の証言によると、東映京都・東京撮影所における1年間の長丁場は「映像演技の基礎体力を叩き込む最高のブートキャンプ」として芸能事務所からも高く評価されています。朝4時起きのロケ、グリーンバックでの想像力を要する演技、アフレコ技術の習得など、近年の地上波ドラマでは経験できない濃密な修練が、20代後半以降の息の長い活躍を支える土台となっています。