彼の政治キャリアにおいて最も大きな波紋を呼んだ案件の一つが、放送法における「政治的公平」の解釈を巡る行政文書の暴露劇だ。政権下で行われたとされる不当な圧力の疑いを、内部文書とされる資料を元に国会で突きつけた事案は、メディア報道のあり方とその自由を揺るがす大事件となった。
文書の真正性をめぐる政府・与党との激しい応酬。官邸側が防戦に追われる一方で、報道機関の自立性や表現の自由に対する国民的議論が一気に加熱した。情報の真偽や暴露のプロセスには賛否が渦巻いたものの、官邸と行政機関の距離感に光を当てた点でのインパクトは計り知れなかった。