彼が日本のお笑い界に遺した最大の功績といえば、間違いなく『M-1グランプリ』の創設だろう。若手漫才師たちに夢と目標を与え、お笑いを「熱狂的な競技」へと昇華させたこの大会は、今や年末の国民的行事となっている。
審査員としての彼の眼光は鋭く、愛のある辛口批評は多くの若手を育てる道標となった。現在の賞レース文化や若手育成のシステムは、すべて彼が張り巡らせた戦略の上に成り立っている。テレビから去って15年近くが過ぎてもなお、彼が構築したロジックとお笑い理論は、現代のバラエティの土台として脈々と生き続けている。