金平糖のような愛らしいビジュアルの一方で、カルミアには注意すべき側面がある。ツツジ科の多くの植物がそうであるように、葉や茎、さらには花粉や花蜜に至るまで、有毒成分「グラヤノトキシン(Grayanotoxin)」が含まれているのだ。
グラヤノトキシンは神経系や循環器系に作用する毒素で、誤って口にするとめまいや血圧低下、嘔吐、手足の痺れなどを引き起こす可能性がある。かつて北米では、カルミアの葉を食べた羊や牛が中毒を起こしたことから「キラーブッシュ(殺し屋の株)」と恐れられた過去もある。
もちろん、触るだけで危険というわけではない。だが、小さな子どもやペットがいる家庭では、間違えて噛んだり口に入れたりしないよう配置に配慮が必要だ。美しい花には棘ならぬ「毒」があることを頭に入れて鑑賞したい。