地方移住を巡る議論で常に壁となるのが、地元住民と新住民の心理的距離だ。美幌町ではこの課題に対して、古くからある商店街の空き店舗や歴史的建造物を活用した「オープンな場づくり」で突破口を開いた。
空き家リノベーションのワークショップや、ローカルとゲストが混ざり合う週末マルシェが日常的な風景となった。都市部からの移住者が持ち込む新しい視点と、地元のベテランが持つ土地の知恵が交差することで、予期せぬ化学反応が各所で起きている。
過剰に干渉せず、かといって排他的にもならない。北海道特有のフロンティアスピリットに裏打ちされた寛容な気質が、多様な挑戦を受け入れる最高の土壌となっている。