これから医療業界を目指す若者や、キャリアチェンジを考える人々にとって、両者の現実的な待遇差は気になるところだろう。厚生労働省の最新データや求人市場の動向を見る限り、平均年収において両者に劇的な差はない。いずれも400万円台前半から後半がボリュームゾーンとなっている。
しかし、活躍の舞台には変化が生じている。理学療法士はスポーツトレーナー分野や整形外科クリニック、訪問リハビリでの需要が根強い。対して作業療法士は、特別養護老人ホームなどの介護分野や精神科病院、さらには児童発達支援の領域からのラブコールが急増している。社会のニーズが「延命」から「生活の質の維持」へとシフトする中、両者の職能はこれまで以上に細分化され、専門特化が進んでいる。