なぜ乗り換え改札口では、毎日のようにトラブルが発生し、後続の利用者を巻き込む渋滞が生まれるのでしょうか。主要駅の改札付近で観察される現場の実態や、ネット上に投稿される失敗談を分析すると、人間行動学的な共通点が浮かび上がります。
X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋などのコミュニティを検証すると、「スマートEXをモバイルSuicaに紐づけたはずが、決済クレジットカード自体を改札にかざしてしまいエラーになった」「ICOCAで在来線に乗ったあと、乗り換え改札で切符だけを入れたらICが未清算のまま取り残され、目的地で改札を出られなくなった」という体験談が数多く報告されています。
人間は焦燥感や時間的プレッシャーを感じると、周辺視野が極端に狭まる「トンネルビジョン」に陥ります。背後から無言の圧力をかけられると、改札機が液晶画面で「ICカードをタッチしてください」と点滅指示を出しているにもかかわらず、その文字が脳に認識されず、無理やりゲートを強行突破しようとして遮断バーに激突する事態に発展します。
JR東日本やJR東海の駅員への取材や案内方針によると、改札エラーの約4割は「交通系ICカードの残高不足」が引き金となっています。在来線の初乗り運賃すら満たない残高で改札内へ入場し、新幹線乗り換え口で精算不能に陥るパターンです。乗り換え改札のすぐ横には必ず「ICカードチャージ機」や有人窓口が設置されているものの、一度列から離脱してチャージを行うだけで5分以上のロスとなり、予定していた列車を見送る原因となります。