日本国内のインターネット空間やサブカルチャーにおいて「イグザクトリー」という単語がこれほどまでに強いインパクトを持つに至った最大の契機は、荒木飛呂彦氏による名作漫画『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』です。
作中に登場する敵キャラクター、テレンス・T・ダービー(通称:ダービー弟)が発した「イグザクトリー(そのとおりでございます)」というセリフは、読者に強烈な印象を植え付けました。ダービー弟は相手の魂を人形にコレクションするスタンド「アトゥム神」を操り、相手の心に「YESかNOか」の二者択一を問いかける能力を持ちます。相手の思考を完全に読み切った際、不敵な笑みを浮かべながら放つこのフレーズは、圧倒的な優位性と冷徹な知性を象徴する代名詞となりました。
当時の少年ジャンプ連載時のみならず、テレビアニメ版での迫真の演技(CV:諏訪部順一氏)によってその人気は再燃。2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の掲示板文化やTwitter(現X)などのソーシャルメディアを通じて、ネットスラングとしてのイグザクトリーは「相手の図星を突いたとき」「完璧な正論を返されたとき」の定型句として定着しました。現在でも議論スレッドや実況配信のコメント欄において、皮肉や自信に満ちた同意を表すミームとして日常的に活用されています。