歴代の海賊や四皇たちが領土の拡大や軍事同盟による世界支配を目論む中、主人公モンキー・D・ルフィが一線を画しているのは、海賊王という称号に対する独自の定義です。
ルフィは作中で冥王シルバーズ・レイリーに対し、「支配なんかしねェよ。この海で一番自由な奴が海賊王だ!」と断言しています。この発言は、従来の権力観を根底から覆すものであり、読者やファンを強く惹きつける最大の動機となっています。
ルフィにとって海賊王になることの真意は、誰にも命令されず、誰の自由も奪わず、仲間とともに世界の果てまで冒険し尽くすことにあります。さらに物語の進展に伴い、ルフィが子供の頃にエースやサボに語り、シャンクスを驚かせた「ロジャーと同じ夢の果て」の存在が明確になってきました。それは海賊王になること自体が最終目的地ではなく、海賊王という「世界で最も自由な立場」を手に入れた先にしか実現できない、途方もなく純粋で誰もが笑ってしまうような願い(例えば「世界中の全員と巨大な宴を開くこと」など)であると目されています。