夜の喧騒の中で味わう寿司とは全く異なる魅力を放つのが、早朝から営業を行っているからこそ堪能できる「朝すし」の体験だ。夜明けとともに仕込まれたばかりの鮮魚は、コリコリとした歯ごたえと澄んだ旨味が際立ち、朝の身体に心地よい活力を与えてくれる。
仕事前の仕入れ業者や早起きした観光客が静かに箸を進める店内には、特有の凛とした空気が漂う。熱々の赤出しを啜りながら、朝獲れの生アジや透き通ったイカを頬張るひとときは、まさに知る人ぞ知る贅沢の極み。一度この味と雰囲気を覚えてしまえば、わざわざ早起きしてでも通いたくなる中毒性がある。