アイドルの結婚報道において、最もセンシティブなのは熱心に応援してきたファンの心情です。嵐メンバーの結婚に際して、SNSやYahoo!知恵袋などのコミュニティではどのような心理的変遷が起きていたのでしょうか。
「匂わせ」への拒絶と「徹底した秘匿」への賞賛
ネット上の投稿やファンの声を詳細に分析すると、結婚そのものよりも「そこに至るプロセス」に対する評価が極めて明確に分かれていたことが分かります。
二宮の結婚発表当初、相手女性の過去のブログ投稿などが「交際を誇示している(匂わせ行為)」として激しいバッシングを浴び、知恵袋等でも「ファンの気持ちを踏みにじられた」といった怨嗟の声が散見されました。アイドルファンにとって、夢を見せてもらう対価として私生活の気配を隠すことは、不可侵の暗黙のルールであったためです。
対照的に、相葉の約10年におよぶ交際や、櫻井の学生時代からの縁については、「一切家庭臭や交際の証拠を表に出さず、嵐の看板を守り抜いてくれた」として、好意的に受け止める投稿が圧倒的多数を占めました。ファンが求めているのは「結婚しないこと」ではなく、「アイドルとしての夢の空間を汚さない誠実さ」であったことが実態として浮き彫りになりました。
「家庭臭」を持ち込まない鉄則の維持
結婚から数年が経過した現在、3名の既婚メンバーがテレビ番組や公の場で自ら進んで配偶者や子供の具体的なエピソードを語る機会は、極めて限定的です。記念日のお祝いや子育ての生々しい苦労話を安売りせず、仕事場では徹底して「嵐のメンバー」「タレント・櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也」として振る舞い続けています。
この徹底した公私のバウンダリー(境界線)管理こそが、当初の反発を鎮静化させ、現在のような「良きパパでありながら第一線のスター」という安定したパブリックイメージを確立させた最大の要因です。