世界的な大ヒットとなった「絶叫するマーモット」の映像だが、実は制作の裏側にはある「仕掛け」が存在する。ネット上で何億回も再生された最も有名なクリップの多くは、人間の男性の叫び声を後からアフレコ編集した合成音源だ。元々は北米やユーラシアの山岳地帯に生息する個体を撮影した静かな映像だったものが、コメディ動画として加工されたことで強烈なインターネット・ミームへと昇華した。
YouTubeを中心とする動画共有プラットフォームでは、こうしたパロディ動画がアルゴリズムに乗って世界中に拡散した。実際の野生動物の鳴き声とはかけ離れた「人間の叫び」が定着したことで、多くの視聴者が「マーモットは人間のように叫ぶ動物だ」と誤認する事態が起きた。だが、本物の声を知る研究者たちに言わせれば、その原音こそがはるかにドラマチックだという。