アントニオ・B・ウォン・パット国際空港のイミグレーションフロア。到着便が重なる時間帯、かつては長蛇の列が恒例だったが、現在の入国審査ブースは様変わりしている。渡航者が直面する最大の変更点が、米国事前入国適格性の判断だ。
日本からの短期滞在においては、米国本土同様にESTAを取得して入国するルートと、グアム・北マリアナ諸島連邦専用の無査証入国制度(Guam-CNMI ETA)を利用するルートの2種類が存在する。現地審査官への取材によると、事前にESTAを取得済みの渡航者は専用の優先レーンを利用できるケースが多く、混雑時でも入国手続きが15分〜20分前後で完了する事例が目立つ。一方で電子申請を直前まで怠ると、空港の無料Wi-Fi接続トラブルに巻き込まれ、審査前で足止めを食う旅行者が後を絶たない。
また、税関申告についても紙の書式は事実上廃止され、渡航72時間前から入力可能な「Guam Electronic Declaration Form(EDF)」の事前登録が必須となった。スマートフォンに表示されたQRコードを読み取り機にかざすだけのスムーズな動線が整えられているものの、事前準備の有無が空港脱出までの時間を決定的に分ける。