生身の呼吸がダイレクトに伝わる舞台空間へのこだわりも、二人の表現活動における重要な軸だ。劇作家・赤堀雅秋が手がけた舞台『台風23号』でのパフォーマンスは、演劇ファンの間で深く記憶されている。日常の歪みや人間の欲望が生々しく交錯する劇中において、二人は圧倒的な存在感を見せつけた。
稽古場における彼らの立ち振る舞いは、徹底したプロフェッショナリズムに貫かれている。セリフの間や視線の動きひとつにまで神経を研ぎ澄ます。舞台裏で見せる真摯な姿勢と、役に命を吹き込むプロセスは、共演者やスタッフにとっても大きな刺激となっている。板の上で生身の人間としてぶつかり合う覚悟が、観客の心を捉えて離さない。