常磐自動車道の茨城県笠間市に位置する友部サービスエリアは、「武家屋敷」と「蔵」をコンセプトに据えた重厚な和モダン建築が目を引く。東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)が推進するドラマチックエリア事業の先駆けとして整備されたこの拠点は、サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)の既成概念を大きく塗り替えた。単に車を停めてトイレを済ませる場所ではなく、立ち寄ること自体が旅のハイライトになるような仕掛けが随所に散りばめられている。
今や高速道路事業・モビリティインフラ産業は、移動のインフラを提供するだけでなく、地域の魅力を発掘して届ける情報発信プラットフォームとしての使命を帯びるようになった。施設内に一歩足を踏み入れれば、木の温もりと間接照明が織りなす落ち着いた空間が広がり、長距離運転で凝り固まった身体を優しく解きほぐしてくれる。