この別れの場がこれほどまでに感情を揺さぶるのは、その日がまさに「ナルトの17歳の誕生日」だったからです。
17年前の10月10日、九尾(九喇嘛)が木ノ葉の里を襲撃した日にナルトは生まれ、ミナトとクシナはその命を賭して生まれたばかりの我が子を守り、九尾を封印して命を落としました。つまり、第四次忍界大戦が決着した当日は、ナルトがこの世に生を受けた日であり、同時に両親の命日でもあったのです。
ミナトは昇天の間際、父親としてナルトにこう語りかけました。
「オレ達はお前に…何もしてやれなかったのに…」
「誕生日おめでとう…立派になったな…ナルト」
親として傍にいて育てることができなかった無念と悔恨、それでも立派な忍、そして英雄へと成長した息子への溢れんばかりの感謝と誇りが、この短い言葉に凝縮されています。