小さな殻の内部では、わずか10秒の差が黄身のテクスチャーを根底から変えてしまう。沸騰したお湯に冷蔵庫から出したての卵を静かに入れ、タイマーをセットする瞬間から勝負は始まる。
とろ~り流れ出るような極上の半熟を目指すなら、茹で時間は「1分30秒」がベストだ。黄身の外側だけがかすかに固まり、中心部は濃密なコクを保ったまま口いっぱいに広がる。ラーメンのトッピングや、そのまま塩を振って味わう贅沢な一口にふさわしい。
ねっとりとした濃厚な食感を楽しむ「中熟」なら「2分から2分15秒」。黄身全体に熱が通りつつも、しっとりとした水分量が保たれた仕上がりになる。味付け玉子としてタレに漬け込む場合、この茹で加減が最も味が染み込みやすく崩れにくい。
お弁当やサラダの具材、あるいはおでんの具として型崩れを防ぎたい場合は「3分から3分30秒」の固ゆでを選択するのが鉄則だ。黄身の真ん中までしっかりと熱が通るため、カットした際の断面も美しく保持される。