社会現象の裏には、表舞台では語られなかった影の側面と当事者たちの数奇な運命が存在した。ブームの過熱に伴い、衝動買いされた犬たちの飼育放棄問題が浮上するなど、ペットカルチャーにおける光と影が浮き彫りになったのもこの時期である。
一方で、主役を務めたくぅ〜ちゃんはCM降板後、動物プロダクションで手厚いケアを受けながら穏やかな晩年を過ごし、大往生を遂げた。また、父親役として一世を風靡した清水章吾も、その後の私生活で様々な試練や報道に直面しながら、表現者としての足跡を刻み続けている。あの熱狂から長い歳月が流れた現在、関係者たちが辿った軌跡は、広告という刹那的な光が個人の人生に落とす陰影の深さを物語っている。