平子理沙が日本のファッション界に登場したとき、そのインパクトは凄まじいものがあった。インターナショナルスクールからロサンゼルスのハイスクール、大学へと進んだ彼女のバックグラウンドは、当時のドメスティックな日本のモデル界に新鮮な風を吹き込んだ。特に雑誌『JJ』などで見せたヘルシーで強気な笑顔は、お行儀の良いコンサバティブな美人が主流だった時代において、まさに異端であり、憧れの的だった。
彼女が発信したカジュアルでありながらどこかセクシーなLAカジュアルは、瞬く間に同世代の女性たちを虜にした。Tシャツにデニム、そしてラフに巻いたブロンドヘア。その飾らないスタイルこそが、現在のZ世代が「エフォートレスでクール」と絶賛する源流である。