住宅設計や水回りリフォームの現場において、トイレットペーパーホルダーの取り付け位置は「大工や職人の感覚任せ」にされがちな盲点のひとつです。図面上で詳細な指示を出していない場合、施工業者が一般的な感覚で取り付けてしまい、実際に便座へ座った瞬間に「遠すぎる」「低すぎて腕が疲れる」といったペーパーホルダーの位置に関する後悔が生まれます。
特に近年は、スマートフォンの一時置きができる棚付きホルダーや意匠性の高い海外製ホルダー、2連(ダブル)タイプを選ぶ家庭が増加しています。従来のシンプルな単眼ホルダーと同じ感覚で取り付けると、ペーパーの引き出し口が想定より下がりすぎたり、座った状態での肘の可動域と干渉したりするトラブルが頻発しています。日常の無意識な動作を阻害しないためにも、ミリ単位の配置設計に対する理解が求められます。