溶接アンダーカットの原因と防止策!Jis基準から補修まで徹底解説

溶接アンダーカットの原因と防止策!Jis基準から補修まで徹底解説

溶接アンダーカットの原因と防止策!Jis基準から補修まで徹底解説の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

ネット上のQ&Aサイトや初心者向け解説動画には、「アンダーカットが出たら電流を下げれば解決する」という短絡的なアドバイスが散見されますが、これは重大な誤解です。

電流を下げすぎると溶融金属の粘性が高まり、流動性が失われます。その結果、母材の溶けたエッジ部分に金属が流れ込まず、かえって止端部に鋭い段差や融合不良、小規模なアンダーカットを残す結果になります。真の解決策は「電流を下げること」ではなく、「入熱量に見合った溶接速度に落とすこと」および「ワイヤの狙い位置を0.5〜1.0mm溶融池側へ寄せること」です。

さらに、母材表面の黒皮(ミルスケール)やサビ・油分の残存もアンダーカットを助長します。酸化被膜が存在するとアークが不規則に飛び散り(アークの迷走)、止端部の局所溶融を引き起こすため、溶接前開先から前後20mm以上の範囲をグラインダーで地肌が出るまで清掃することが品質管理の鉄則です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。