対面で悔やみを告げられた瞬間、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「恐れ入ります」や「お心遣い痛み入ります」という言葉だ。決して間違いではない。だが、声のトーンや視線の配り方ひとつで、相手に与える印象は正反対になる。
日本マナー・プロトコール協会の関係者は、「定型句を滑らかに口にすることよりも、相手の悼む気持ちを一度しっかりと受け止める間(ま)が重要」と指摘する。深々と頭を下げ、「ご丁寧に恐れ入ります」と言葉を添える。あるいは「温かいお言葉をいただき、故人も喜んでいると思います」と心情を伝える。喪主の立場であれば、参列に足を運んでくれた事実への謝意を静かに伝えるだけで十分だ。饒舌になる必要はどこにもない。