近年の折り紙ブームを牽引しているのは、映像メディアの進化だ。NHK Eテレ『すてきにハンドメイド』などの長寿手芸番組が丁寧な手元映像でクラフトの魅力を再提示する一方、YouTube上では世界中のペーパーアーティストによる解説動画が数百万回単位で再生されている。
日本折紙協会に所属する講師たちもオンラインでの情報発信に注力し、従来の一枚折りにとどまらないバリエーションを紹介している。やっこさんに別の紙で折った袴を穿かせる「袴付きやっこさん」や、足元にブーツを履かせるモダンなアレンジなど、伝統のフォーマットをキャンバスにした遊び心がSNSを通じて瞬く間に拡散する。静止画の折り図では伝わりにくかった微妙な指先の力加減が、高解像度の動画によって直感的に学べる時代になったのだ。