自然派志向の広がりとともに石鹸洗髪が賛美される一方、皮膚科専門医やヘアスタイリストの現場からは警鐘も鳴らされています。特に注意すべき2つの盲点が存在します。
第1の盲点は、「カラーリングやパーマの持ちが極端に悪くなる」点です。石鹸のアルカリ作用によって毛髪内部の染料色素やパーマ剤の結合が流出しやすくなります。高額なサロンカラーを入れている人や、ブリーチ毛の人が石鹸洗髪を行うと、数日で色落ちや激しいパサつきに見舞われるリスクがあります。
第2の盲点は、「硬水地域での使用難度」です。日本の水道水は基本的に軟水ですが、地域によってはミネラル含有量が高いエリア(一部の関東ローム層地域や沖縄県など)があります。ミネラルが多い水質では石鹸カスが大量に発生し、いくら入念にすすいでも重いベタつきが解消されないケースがあります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
毛髪と頭皮のコンディションを見極めた上で、採用可否を判断してください。
- 石鹸洗髪が向いている人:
- 男性やショートヘアで皮脂分泌が多く、夕方のベタつきやニオイに悩んでいる人
- 背中ニキビや生え際の肌荒れがあり、シャンプーの界面活性剤残留を疑っている人
- パーマやカラーをしておらず、ハリ・コシのある強い素髪を目指したい人
- 慎重になるべき人(アミノ酸シャンプー等を推奨):
- 定期的にヘアカラー、白髪染め、縮毛矯正を行っている人
- 重度の乾燥肌で、皮脂分泌が著しく低下している高齢層や女性
- ロングヘアで毎日のケアに十分なすすぎやすす用リンスの時間をかけられない人