医療情報ポータルサイトやGoogleマップのレビューにおいて、大阪回生病院に関する口コミは二極化する傾向が見られます。一方では「専門医の診断が的確で長年の不調の原因が判明した」「看護師や検査技師の手際が良く安心できた」という高評価が寄せられる反面、「予約していたのに2時間近く待たされた」「初診の会計で高額な請求に驚いた」という厳しい意見も散見されます。この評価の乖離はなぜ生じるのでしょうか。
現場の運用実態を分析すると、待ち時間の真相には大病院特有の医療トリアージと救急受け入れが深く関係しています。大阪回生病院は二次救急指定病院であり、外来診療中であっても重篤な救急患者の搬送や緊急手術が突発的に発生します。また、精密な検査や患者一人ひとりの病状説明に十分な時間をかける医師ほど、診察室ごとのスケジュールにずれが生じやすい構造が存在します。
会計や費用に関する不満についても、その多くは後述する「国が定めた選定療養費」の認知不足に起因しています。大病院を街のクリニックと同じ感覚で予約なし・紹介状なしで受診した場合、制度上どうしても優先度が下がり、待ち時間の長期化と追加費用の発生という二重のストレスを抱えることになります。つまり、ネット上のネガティブな評価の相当数は、医療の質そのものというより、受療行動と医療制度のミスマッチから生まれているのが実態です。