SNSや園芸愛好家の栽培日誌を調査すると、「市販の花と野菜の培養土をそのまま使ったら梅雨に全滅した」「元肥を多く入れすぎて徒長し、腐ってしまった」という失敗談が数多く見受けられます。
ラムズイヤーに適した用土と肥料には明確な特徴があります。市販の一般的な培養土は保水性が高すぎるため、軽石(日向土小粒など)や硬質パーライト、川砂を2〜3割混ぜて強制的に排水性を高める必要があります。pHは弱アルカリ性から中性を好むため、日本の酸性雨で酸性に傾いた土壌には、植え付け2週間前に苦土石灰を少量(1平方メートルあたり約50g)混入しておきます。
肥料については「極めて控えめ」が基本です。原産地の痩せ地でも自生できる植物のため、多肥は禁物です。肥料過多になると葉の綿毛が薄くなり、間延びして病気に対する抵抗力が落ちます。植え付け時に少量の緩効性化成肥料を元肥として混ぜる程度にとどめ、追肥は春(3〜4月)に薄い液体肥料を月1回与える程度で十分です。猛暑期の真夏と休眠期の真冬には肥料を完全にストップします。
ラムズイヤーの植え付け・植え替えの適期は、気候が穏やかな春(3月中旬〜5月)または秋(9月下旬〜10月)です。真夏や真冬の植え付けは株に深刻なダメージを与えるため避けてください。鉢植えの場合は根詰まりを防ぐため、1〜2年に1回、一回り大きな鉢に植え替えるか、後述する株分けを実施して株の若返りを図ります。