SNSやファンの間で頻繁に見られる誤解が、「強豪に惜敗してもランキングはあまり下がらない」という認識と、「勝てば確実にポイントが大幅加算される」という思い込みである。ここにランキングシステムのシビアな盲点が潜んでいる。
例えば、世界6位の日本が世界20位前後のチームと対戦する場合、システム上の「事前予測」では日本の3-0勝利が当然の前提とされる。この場合、日本が3-0で勝利しても加算されるのはわずか1.5〜2.5ポイント程度に過ぎない。しかし、もしフルセット(3-2)までもつれ込んで辛勝した場合、勝利したにもかかわらず「期待値を下回った」と判定され、微々たるポイントしか得られないか、対戦状況によっては微減することすらある。
さらに恐ろしいのは敗北時である。上位国が下位国にまさかの黒星を喫した瞬間、数試合かけて積み上げた貴重なポイントが一瞬で消失する。ネット上で「日本代表が勝利したのにポイントが伸びない」と疑問視される現象の真相は、この確率統計に基づいた冷徹な計算式にある。