細江純子氏の競馬予想を活用しようとして資金を減らしてしまう競馬ファンには、行動心理学の観点からも明確な共通点が存在します。代表的なものがアンカリング効果と確証バイアスの罠です。
知名度が高く、元騎手という権威性を持つ彼女が「この馬がイチオシです」と断言すると、初心者ほどその言葉に思考を委ねてしまいます。「プロが絶賛しているのだから勝つに違いない」と思い込み、オッズの妙味や展開の不利を無視して単勝や頭固定の馬券に多額の資金を投入してしまうのです。
さらに見逃せない盲点が、細江氏の発言が引き起こす「オッズの歪み(市場への影響力)」です。視聴者数の多い『みんなのKEIBA』のパドック解説で細江氏が伏兵馬を強く推奨すると、放送直後からその馬の複勝やワイドのオッズが急落する現象が頻繁に観測されます。本来なら15倍つくはずだったワイドが10倍前後にまで買い叩かれてしまい、結果的に期待値(払戻金の妙味)が奪われてしまうのです。他人の言葉に無批判に従う「丸乗り」は、馬券市場においては構造的に不利な立場へ追い込まれる典型例と言えます。