しばき隊および周辺団体を語る上で避けて通れないのが、「十三(じゅうそう)事件」をはじめとする数々の内部トラブルと、ネット上で巻き起こった激しい賛否両論です。
十三事件とは、2014年12月に大阪・十三の飲食店で、カウンター運動に関わっていた大学院生(当時)が、運動の中心人物らから集団暴行を受け重傷を負ったとされる事案です。この事件は単なる個人の暴力沙汰にとどまらず、被害者が運動内部での隠蔽体質や威圧的なヒエラルキーを告発したことで、民事訴訟へと発展。裁判所は暴行の違法性を認定し、加害者側に対して損害賠償の支払いを命じる判決を下しました。
この事件は、反差別という大義を掲げながらも内部で暴力やハラスメントが発生した実例として、支持層や左派論壇の間でも大きな亀裂と幻滅を生む契機となりました。
また、ネット上では「ヘイトスピーチを可視化させ、社会問題として法規制にまで押し上げた」とする評価がある一方で、対立相手に対する「言葉の暴力」や「威嚇行為」、SNS上での集団リンチ的なバッシングに対する厳しい批判が今なお根強く残っています。結果として、ネットの反応は極端な二極化を見せ、現在でも掲示板やSNSでは激しい議論の対象となり続けています。